職場復帰へ向けた面談
休職ライフに突入した僕です。
さてさて、人手不足のこのご時世、会社の立場としては、一日も早く社員を職場復帰させ働かせたいという考えは当然です。
僕が経営者でもそう思います。
例に漏れず、僕の会社も職場復帰に向けての今後のステップを説明するための面談がありました。今後の復職までの流れ、休職の間の賃金の支払いの説明等です。
「休職してすぐに職場復帰に向けた面談かよ!」という気持ちはありますが、まずは休職ライフの方向性を考える上でも重要な面談です。
久しぶりの上司との面談
面談のために、久しぶりに上司と会いました。正直、今は会社の人と誰とも会いたくはないのですが、そこは体に鞭を打って上司に会いに行きます。会うのは1週間ぶりでしたが、それ以上の長い期間会っていなかったように感じられました。やはり、会社で毎日忙しく働く上司と、休職ライフのゆったりとした時間の流れにいる僕との間には時空の歪みがある気がします。僕が昼間に寝ている間にも上司は働いているんですから。
まずは僕の近況を報告します。通院状況、心身の状態などなど。その後、上司から会社の職場復帰までのステップを丁寧に説明されました。必要な手続きとおおよその所要期間を説明されました。こういうステップを休職からすぐに説明されるということは、しっかりした会社であるという反面、僕と同じような病気の人が他部署にも多いのだろうと邪推してしまいます。
さてさて、復帰までのステップは想定通りの工程でした。しかし、その中で「おや??」というものがありました。
なぜか僕が復帰に向けた書類を作らなければいけない
職場復帰に向けて書類が必要なようです。内容としては、「今回休職に至りましたが、現在はこの通り心身回復したので、私は復職OKです」という内容の書類です。
これは組織上、本人からの回復の通知として必要なのは理解できます。
しかし、その書類の項目で納得できなかったのが、「休職に至った経緯と原因」と「再発防止策」という項目があったことです。それを僕が作成しなければいけないこと。なぜ?
少なくとも「再発防止策」は本来会社側の問題ではないのでしょうか?
それともここで正直に事実を書くと、それに向けて会社が改善に向けた取組みを行ってくれるのでしょうか?
ところが、書類の体裁上「再発防止策」の主語は「これから会社は」ではなく「これから私は」にしなければいけないそうです。
再発防止策の実施者が会社で、改善に向けた取組を行っていただけるのであれば書く意味はあります。しかし、僕はいじめっ子に「いじめにあった経緯と原因」と「再発防止策」を書くよう強要されているとしか思えませんでした。
その憤りをその場で上司に伝えるだけの気持ちの余裕は僕にはありませんでした。
僕がいなくても会社は回っている
最後に僕が所属していたプロジェクトの近況報告が上司からありました。相変わらず忙しく、いくつかの課題を抱えながらも確実にプロジェクトは前進している、とのことでした。
当たり前ですが、会社の経営上、僕一人が欠けただけで会社が危機的状況に陥ることなどありません。むしろそんな会社ならとっくに倒産しています。
そう、僕がいなくても会社はきちんと回っているんです。
とてもむなしい気持ちになりました。
僕は強い責任感をもって、自分のプロジェクトに取り組んでいました。だからこそ心身に無理を強いて、病気の兆候も感じながらもプロジェクトに立ち向かっていました。
僕は何のためにあの激務に立ち向かっていたのでしょうか?大切な家族にも会えず、最終的には心身を壊してしまいました。
僕は一体何のために?誰のために...?
今の自分には到底受け止めることのできない問題です。これからの休職ライフの中で何かの答えが出るのでしょうか?いや、きっと自分の考え方が変わっていくのでしょう。
とりあえず、今は職場復帰に向けた書類を作る気にはなれません。この先も書類を作る日は来るのでしょうか?
それは僕も含めて誰にもわからないことです。
そして僕はカウンセリングという手段に新たな救いを求めます。