転職する気がなくても職務経歴書を書いてみよう
僕は定期的に職務経歴書を書いています。それは転職の意志のあるなしに関わらずです。
冷静に自分の職務経歴、スキルを棚卸しして整理することで、自分のスキルのポートフォリオを作成し、強みと弱みを可視化することが最大の目的です。
自分が人事の採用担当だったら、自分の職務経歴書を見て採用したいと思うだろうか?そんな目線で自己チェックをしています。
「自分はまだまだスキル不足だ...。」と絶望することが多いです。
僕は最初に自分の職務経歴書を書いたとき、「コイツ使えなそう...」と他人事のように思い、現実逃避してしまいした。
しかし、次回の職務経歴書の更新までに目指すべき方向性に軌道修正すればいいのです。
具体的な目標をイメージすることで、必ず理想の人材像に近づいていくことができます。
サラリーマンはキャリア構築が受け身になりがち
あなたのキャリア構築の主導権を握っているのは誰ですか?
サラリーマンである以上、部署の配属、昇進は自分で思うようにはコントロールできません。すべて会社(他人)が決定権を持っていて、キャリア構築は彼らにゆだねられている状況なのです。
だから、フリーランスを目指そうとか、会社に縛られない生き方をしようとか、そんなことを言いたいわけではありません。
職務経歴書を見直すことにより、自分の理想と現実のギャップに気がつくことができます。それをもとに会社に部署の異動願いを申し出たり、思い切って転職してみるなどのきっかけになるのです。
技術職である日本のITエンジニアでさえ、気がつけば以下のスキルしか身についていないことがあります。
- Excelの使い方
- 社内の政治力
- ハンコのもらい方
- その会社でのみ通用する業務知識
不思議なことにこの程度のスキルの自称ITエンジニアは多いのです。そのため、スキル取得を自分でしっかりと計画しなければ、無駄に年齢だけを重ねていくハメになります。
自分の立ち位置を把握するために転職エージェントから情報収集する
転職エージェントは人を右から左へ流してナンボの仕事です。だから、彼らは、現在市場で売れる能力に詳しいのです。
あなたが自分の業界を知っているつもりでも、それは実は自分の社内だけの常識だったというケースは多いです。
そのため、自分の業界内での立ち位置を把握するために転職エージェントから情報収集をしましょう。できるだけ自分の業界に精通したエージェントと話をしましょう。また、可能であれば、現在の自分よりも上のレベルの会社を扱うエージェントと相談しましょう。そして、自分に足りないスキルを洗い出していきます。
今は直接会わなくても電話での面談も可能ですので、転職する予定がなくても積極的に利用すべきです。
ちなみに僕が最初に転職エージェントと話したときは、遠回しにスキル不足を指摘され、自分の会社より収入が数段下の会社への転職をすすめられました。あの時は本当に泣きたかったです。
もちろん話していく中で転職する気がないのに転職を勧められる場合もあると思います。そこは自分の希望する条件のみを伝えて、良い話があれば連絡をくれ、と抑えておきましょう。
そして、いざ転職する場面が来た場合に、市場の中で自分と言う商品の見せ方を知っているのは非常に重要です。
まとめ
最初に書くのは大変面倒ですが、職務経歴書を書きましょう。
ただ今までやってきたことを書くだけではなく、自分という商品のパンフレットを作るつもりで書きましょう。日本人は相対的にライティングが苦手なので、スキルのある人でも書き方がわからず、アピールの仕方が下手です。論理的な文章で自分を盛って見せるのも技術です。
職務経歴書の書き方については、以下のブログが大変参考になります。
定期的に職務経歴書を更新し、スキル習得の方向性をこまめに軌道修正することにより、いざというときに自分の助けとなります。
身近で実行可能な目標がないと、人間はなかなか行動できないですから。