Google検索で見える世界は本物か?
今日は思ったことを正直に書きます。
まずは以下の記事をご覧ください。
2016年と、少し古い記事ですが、すごく大切なことが書かれているので、引用させていただきます。
「Googleで検索すると文字が出てくるし、(検索結果は)SEO対策されている。あとはスポンサー(広告)とかが上がってきて…ネットってリアルじゃない。Instagramは検索することで言葉より画像が表示される」。
GENKINGさんは「昔の若い子の楽しみって買い物やカラオケ、今はセルフィーなんですよ。SNSに写真をアップするのがライフスタイルの1つになっている」と続ける。だから、ビジュアルで個人ユーザーがリアルに使っているモノが分かるのだと。「一昔前ならGoogleで検索して化粧品のランキングを見ていたが、いまは見ません。結果にウソが多いのも若い子は知っている。自分が使っている化粧品が良くなくても、(ネットの)評価がいいと『ウソだな』と思う。Instagramは個人がやっているからウソがない」——もちろんInstagramにだって広告は入っているわけだけれど、SEOの件も含めて、すごく核心をついた話に聞こえる。
どのように感じましたか?
Google検索で世界は便利になったと思います。
しかし、Google検索で世界がおもしろくなったでしょうか?
どのワードで検索しても、どこを切っても同じような個性のないコンテンツが溢れています。
この原因が何なのかを考えてみました。
広告がブログをはじめとした個人のコンテンツをつまらなくした
僕はやはり、アフィリエイトをはじめ、個人が簡単にWebサイトをマネタイズできるようになったことが大きいと思っています。(僕もアドセンスを使っているので人のことを言えません)
個人でも簡単に広告収入を得られるようになったことが、ブログをはじめとしたコンテンツをつまらなくした、と考察しました。
SEO対策を考えてマネタイズするためのブログの書き方はこう、という情報すらもGoogle検索で簡単に調べられます。
それに影響を受けた教科書通りのサイトがあまりにも多過ぎて、どれを見ても同じブログにしか見えません。
収益化によって、ブログを書くモチベーションが、承認欲ではなく金銭欲に変わっていませんか?
注目される記事を書いてページビューを上げ、クリック数を稼ぎ、収益を狙う。収益から逆算した記事に、読み手はおもしろさを感じるでしょうか?
記事タイトル一つとってもSEO対策だらけ
「ガンダムシリーズ」は世代を問わず好きな人が多いですよね。僕もその一人です。
各ガンダムシリーズは第一話のサブタイトルが特に秀逸です。しかし、そのサブタイトルがSEO対策の教科書通りのサブタイトルだったとしたらどうですか?
例1)機動戦士ガンダム 第1話
「ガンダム大地に立つ!」
→「実際にガンダムに乗ってみてわかった、親父がガンダムに夢中になる理由」
例2)機動戦士Ζガンダム 第1話
「黒いガンダム」
→「なぜガンダムMk-IIは黒いのか?ティターンズ幹部に聞いてみた!」
こんなガンダムおもしろいですか?(逆に興味が湧く場合もあるかもしれませんが。)
つまり、世の中に溢れているブログなんてこんなものばかりなんです。これが広告収益に執着したSEO対策の功罪です。
ブログの中身がスカスカだからSEO対策するしかない
そもそも、僕のブログもタイトルからしてパロディですし、記事タイトルだって教科書通りのSEO対策を参考にしたものがいくつもあります。
それは僕のブログはしょせん、会社員生活で培ったビジネス文書の書き方をベースに、SEO対策のスパイスをふりかけただけなんです。だから僕のブログはつまらない。
実際に、はてなブログのたくさんのブログも読みました。正直、中身がスカスカの記事に、はてなブックマークが大量についているケースが多いこと。WordPressの場合は、SEO対策が生命線なので、よりつまらないです。
そんな記事がGoogle検索結果の上位で表示されています。これでは若者はGoogle検索から離れていきます。画像で伝わるinstagramが流行るわけです。「インスタ映えw」なんてバカにしている場合じゃないですよ、本当に。
そもそもGoogleの検索順位は社員が手動で設定しているわけではありません。それに対してブロガーは手動でSEO対策をしています。
近い将来、検索アルゴリズムを解析した自動タイトル付与ツールなんて出てきたら、Google検索はもっとつまらなくなりますよ。
本当におもしろいブログは記事タイトルからしてSEO対策なんてしていません。それでも選ばれ、読まれるのです。
自戒を込めて、まずはコンテンツの中身の質を高めていくしかないと改めて感じています。
経済的自由に他人を巻き込むブログは現代のネズミ講 - のほほん帝国