Couchsurfing(カウチサーフィン)とは?
カウチサーフィンとはユーザー間で宿泊場所を提供することで、簡単に国際交流できるサイトです。簡単にいうと以下のような仕組みです。
- 無料で旅行者(ゲスト)をあなたの家に泊めることができる
- 無料であなたが誰かの家(ホスト)に泊まることができる
- ゲストとホストがメールでやり取りして、条件があえば交渉成立
- ゲストとホストは宿泊後にお互いを評価しあい、この評価結果が他のユーザーにも公開される(危険なホスト、ゲストではないか?)
僕もこのカウチサーフィンで8組のゲストを自宅に泊めました。
そのうち、今でも何らかの形で交流が続いているゲストもいます。
どれもが素晴らしい出会いで、国内にいながら国際交流ができるのでオススメです。
ここでは、僕の経験から、カウチサーフィンを安全に気分よく利用するためのポイントを紹介していきます。
Airbnbとは違うのか?
シアリングエコノミーの発達で、Airbnbの利用が伸びています。Airbnbを知らない人のために説明すると、
- Airbnbはホテルのように自分の部屋を提供して、対価(宿泊料)を得る仕組み
- ホテルよりも割安である場合が多い
- 最近よく民泊と言われているのはコレ
カウチサーフィンと決定的に違うのは以下の2点です。
- カウチサーフィンは無料、Airbnbは有料
- カウチサーフィンはホストとの交流が発生、Airbnbはホストとの交流は皆無
簡単にいうと、カウチサーフィンは短期ホームステイの代わりで、Airbnbはホテルの代わりです。
ホストとの交流がめんどくさいと思う旅行者にはAirbnbの方がメリットがあります。
カウチサーフィンの旅行者は体験を求めている
僕がカウチサーフィンで受け入れた旅行者に共通する特徴として、「観光よりも体験を求めている」という点があります。
具体的には以下のようなことです。
- ゲストに家庭料理(日本のカレーなど)を振る舞った時、大いに喜んだ
- ゲストは観光地を見に行くよりも、近所のスーパーマーケットに行くことを好む
それがリアルなローカル体験だからでしょうね。観光名所でセルフィーを撮る旅行者とはちょっと違うようです。
逆に僕が旅行者から、宿泊のお礼として彼らの母国の料理を振る舞われたこともあります。これはうれしかったですね。
カウチサーフィンの登録は簡単
以下がカウチサーフィンの公式サイトです。
カウチサーフィンのユーザー登録は簡単です。登録すれば、あなたはゲストにもホストにもなれます。登録の際は、以下を記載していきます。
- あなたのプロフィール
- 泊められる部屋の概要(リビングなのか個室なのか)
- 宿泊に受け入れ可能な人数
- 宿泊に関する条件(禁煙、赤ちゃん、ペットがいる)など
ただし上記を英語で書く必要があります。もちろん日本語で書いてもいいのですが、それでは外国人旅行者には何も伝わりませんからね。
旅行者からの宿泊リクエストはどんどんくる、ただしセキュリティには注意
実際登録すると、宿泊リクエストの申し込みはどんどん来ます。たくさんのリクエストが来てうれしくなるでしょう。
ただし、礼儀正しい、きちんとした旅行者(あなたが泊めたいと思えるような旅行者)は、僕の経験則では受け取ったリクエスト全体の10%程度です。
リクエストの多くは旅行費用を抑えたいバックパッカーです。もちろん彼らを泊めて、経験談を聞くことは貴重な経験です。しかし、バックパッカーは日程に縛られることを嫌います。つまり、頻繁にドタキャンが発生します。逆に「今日これから泊めてくれない?」と、当日に突然の宿泊リクエストをしてくる場合も多いです。
一人暮らしの場合はいいかもしれませんが、家族がいる場合には困ります。
そのため、あなたのライフスタイルに合った旅行者を選ぶ必要があります。
また、リクエストをコピペで不特定多数に大量送信している旅行者の方もいます。別にルール違反でもないですし、悪いことではないのですが、泊める側としては「誰でもいいのかよ」と気分はあまりよくありませんね。
僕には過去に「Hello, Jennifer!」という出だしで宿泊リクエストが来たことがあります。誰だよ、ジェニファーって!もちろん僕の本名はジェニファーではありません。「I'm not Jennifer.」といって断りました。
旅行者の公開プロフィールや他者からの評価、事前のメールのやり取りなどで、安全な旅行者か判断することは可能です。しかし、最終的には自己責任になってしまいますので、セキュリティには充分注意してくださいね。
僕がこれまでに泊めたゲストたち
冒頭でも記載しましたが、僕はこのカウチサーフィンで8組のゲストを自宅に泊めました。特に印象残ったことを書いていきます。
1. オーストリアの大学生カップル
- 部屋でかけていたthee michelle gun elephantを異常に気に入っていた
2. イギリスの編集者
- 帰国後にMarmite(イギリスの発酵食品)を国際便で贈ってくれた
3. ベルギーのキャビンアテンダント
- 偶然同い年で、ロック好きだったため、特にGreen DayとVampire Weekendの話で盛り上がった
4. カナダの老夫婦
- 2年連続で遊びに来てくれた、娘が生まれた時、プレゼントを贈ってくれた
5. ドイツの大学生
- ユーラシア大陸を横断した話がすごく面白かった(特にモンゴルのゲルに泊まった話と在韓米軍のヌーディスト軍人の家(全裸で宿泊が彼のルール)に泊まった話)
6. ドイツの料理人カップル
- いずれ自らのカフェを開業するのが夢で、手料理を振舞ってくれた
7. ニュージランドのカップル
- とにかく笑い上戸で、話しているだけでしあわせになる不思議な魅力を持ったカップルで、場合によっては野宿も辞さないストロングスタイル
8. フランスの大学生
- 当時は早稲田大の交換留学生、その後日本で働き始め、いまでも遊びに行く仲
どうですか?あなたもカウチサーフィンを始めてみたくなりましたか?リアル「YOUは何しに日本へ?」みたいな人がたくさんいます。(実際に成田空港で番組にインタビューされたという人もいました。)
現在我が家では、娘が小さいのでゲストの受入れはしていませんが、もう少し大きくなったら、また利用を再開したいと思っています。
人生には無駄な出会いはありませんので、あなたの人生の経験を広げるツールとして、機会があれば使ってみてください。