最終更新日)2018年5月23日
この記事について
これは仮想通貨への投資をすすめる記事ではありません。仮想通貨の意義を手短にまとめた記事です。
僕の仮想通貨(暗号通貨)に関するスタンス
こういった記事を書くにあたり、僕の仮想通貨へのスタンスを示さなければフェアではありません。以下の通りです。
- 仮想通貨は一切保有していない
- 仮想通貨という呼称には納得していない
- 仮想通貨の仕組みは素晴らしいと思っている
僕は仮想通貨という呼称に納得していない
海外のメディアを見ると、「crypto currency」という単語が使われています。訳すと「暗号通貨」です。これが暗号化され管理されているビットコインなどの本質を表しています。
しかし、不思議なことに日本のメディアでは「仮想通貨」という表現が使われています。これは作為的なものを感じずにはいられません。
もし、以下の2つの個人情報管理ポリシーを示す文章があった時、それぞれどう感じますか?
- お客さまの個人情報は、暗号化され管理されております。
- お客さまの個人情報は、仮想化され管理されております。
例文1からは「セキュリティ的にしっかり管理されている」という印象を受けます。
それに対し、例文2からは「個人情報の仮想化?大丈夫なの?それ?」と頼りなく感じてしまいます。
あまり勘ぐると陰謀論じみてしまうので、このくらいにしておきますが、「暗号通貨」と表現しないことで、誰が得をするのかよく考えてください。
本記事では以下便宜上、「仮想通貨」で統一します(納得してないですけど)。
仮想通貨の仕組み自体は素晴らしい
僕の正直な意見として、仮想通貨の仕組み自体は素晴らしいと思います。なぜなら、中央銀行が一切関与していないからです。
あなたの持っている一万円札は日本の中央銀行である日本銀行が発行することにより、一万円の価値を持っているのです。あなたが一万円札を発行しても、一万円の価値の裏付けがありません(それ以前に偽札なのでアウトですけど)。ですから、一万円札には「日本銀行券」と記載されています。
各国の中央銀行の価値の裏付けがないにも関わらず、仮想通貨は独自の通貨価値を持っています。これはとても素晴らしいことなので、仮想通貨の最大の意義です。しかも、仮想通貨には国境がありません。どの国に行っても仮想通貨の価値は変わらないのです。
このことを都合が悪いと思うのは誰なのか考えてください。
仮想通貨が投機対象になっているのが残念
仮想通貨の仕組み自体は素晴らしいと述べました。
しかし、現在は仮想通貨は、FXと同じく、ただのギャンブルにしかなっていません。
本来、仮想通貨は金と同じ安全資産としての性質を持つべきものであるはずです。しかし、現在は安全資産としては変動率があまりにも高すぎます。つまり、高リスクのため、安全資産としての役割を果たせていません。
本当は金投資なんてしたくなかった、僕の投資失敗談に学ぶリスク対策 - のほほん帝国
結局、仮想通貨には投資すべきか?
結論から言うと「現時点で仮想通貨には投資すべきではない 」と考えています。
現在、先進国は仮想通貨への監視を厳しくする方向で動いています。つまり、仮想通貨自体の性質以外の面で、ルールが定まっていない投資商品なのです。途中でルールが変わる可能性があるゲームは、リスクが高すぎます。
【参考リンク】
現在の世界経済を牛耳るアメリカと中国の二大大国が揃って、公に仮想通貨を認めれば、その時点で仮想通貨を投資対象として考えるべきでしょう。
仮想通貨を考える場合には、まず仮想通貨が何者か?ではなく、中央銀行が何者か?ということを学ぶべきだと思っています。
以上、僕の仮想通貨に対する意見でした。