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持ち家は死ぬまでの賃貸契約と同じ、元持ち家派の僕から見た損得比較

持ち家は死ぬまでの賃貸契約と同じ

 持ち家か賃貸か?21世紀でも結論が出ていない議論の一つです。

 それもそのはず、持ち家派は感情で語るのに対し、賃貸派は損得で語ります。比較軸がずれているので、結論は永遠に出ません。

 

 僕はかつて持ち家派でした。しかし、祖父母の死をきっかけに考え方が変わり、今は賃貸派です。

 

 以下の結論にたどり着いた時、僕は持ち家派から賃貸派に転向しました。

 

 持ち家はしょせん死ぬまでの賃貸契約と同じである。

 

 

あなたは老人になってもミニバンに乗り続けますか? 

 子どもがいる家庭は、スライドドアのミニバンが多いです。僕の娘の通う保育園の送迎でも大半がミニバンです。

 ではそのミニバンに老人になっても乗り続けますか?そんなバカな話はないですよね。子どもの独立後は、経済性優先でコンパクトカーや、趣味の車に乗り換えるでしょう。車自体を手放してしまう可能性もあります。

 しかし、老人には手の余る3列シートのミニバンに死ぬまで乗り続ける、そんな奇妙な話がまかり通るのが持ち家の実態です。

 

 

 

かつて僕はバリバリの持ち家派だった

 僕は子どもの頃「渡辺篤史の建もの探訪」というテレビ番組が大好きでした。建築家が設計した家を紹介する番組です。ハウスメーカーに量産された建売住宅とは違う、独特な空気をまとった家に心惹かれていました。そんな僕が成長して、持ち家を欲しがるのは当然の流れでした。

 大人になった僕は、具体的に土地の選定や建築家との設計プランの相談を進めていました。損得で考えれば賃貸だ、というのは理解はしていましたが、それ以上に建築家と作る家が欲しかった。僕は本当に持ち家を買う直前でした

 
 しかしある出来事をきっかけに、僕は賃貸派へ転向しました。

 

相次ぐ祖父母の死、彼らはみんな持ち家では死ねなかった

 僕と妻の祖父母あわせて8人のうち、6人を4年の間に亡くしました。

 亡くなった祖父母全員に共通することは、持ち家があったにも関わらず、最後は介護施設で亡くなった、ということです。

 実際は亡くなる2、3年前から介護施設に入居していました。その頃には彼らには持ち家は大きな重荷になっていました。持ち家の固定資産税、修繕費用、介護施設の費用など二重に必要な状況でした。金銭的にはかなり厳しかったです。

 

 そして、彼らは亡くなりました。持ち家を残したまま。
 

 その後、その持ち家は僕や妻の両親に相続されました。

 

 土地は売ることができても、むしろ上物(家そのもの)が足枷となり、高額な解体費用が必要となりました。持ち家は資産と言われますが、相続人の僕の両親と妻の両親には負債にしかなりませんでした。結局、僕の両親は相続放棄という選択をしました。妻の両親は相続はしたものの、「負動産」に対して、固定資産税を無駄に払い続けています。

 これが僕が持ち家に疑問を持ったきっかけです。

 

「賃貸はいくら払っても自分のものにならない」とみんな言うけど

 持ち家派は言います。

「賃貸はいくら払っても自分のものにならない。」

 確かにその通り。しかし、以下のような持ち家のデメリットもあります。

  • 固定資産税や修繕費等のコストがかかる
  • 子供部屋は、独立後に物置部屋となり、減築も難しい

 せめて、将来も資産価値を維持できる土地であれば良いです。しかし、人口が減少している日本では、都心の一部を除いて今後も地価は下がり続けます。

 投資として見た場合は、はじめから負けが確定している効率の悪い投資は他にありません。不動産投資の資産価値という観点が抜け落ちています。

  ここまではよく賃貸派から語られる、損得面からのデメリットです。しかし、私は現在、以下のように考えるようになりました。

 

本当に持ち家は自分のものになるのか?

 持ち家は本当に自分のものになるのでしょうか?こういう見方はできないでしょうか?


 持ち家はしょせん死ぬまでの賃貸契約と同じである。
 

 これは、祖父母が持ち家を持っていたにも関わらず、結局生きている間しか住めませんでした(当たり前ですが)。であれば、約40-50年程度の賃貸契約と何が違うのでしょうか?

 名義は確かに自分のものになります。しかしそれ以外、賃貸住宅との違いが理解できませんでした。

 

 

 

老人になってから入居できる物件が日本にあるのか?

 「老人になってから入居できる物件などない。」

 持ち家派は賃貸派へ、こう反論します。

 しかし、人口が減少し、これから高齢化社会が本格化する日本です。そんな状況であなたが賃貸物件の大家だとして、入居を申し込んできた老人を避ける余裕があるでしょうか

 その時代は老人が主流派ですから、あなたは断らず、老人の入居を認めるでしょう。

 

 

まとめ:持ち家は死ぬまでの賃貸契約と同じである

 日本では、持ち家は宗教なので、否定はしません。僕もその宗教の信者でしたから。持ち家があなたの人生を豊かにするなら、損をしても買うべきです。

 しかし、僕はうつ病になりました。もし持ち家のローンがあれば、団信保険をかけていたでしょう。最悪の場合、ローンを免除するために自死していたかもしれません。当時はそれくらい悩んでいました。

 賃貸派の気軽さが、僕のうつ病の重圧を和らげた部分は非常に大きいです。

 

 人生何があるかわかりません。持ち家でも賃貸でも、あなたのリスク対策は本当にできていますか?