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僕はかつてストリートミュージシャンだった。戦略、そしてやめた理由

最終更新日)2018年5月23日

僕はかつてストリートミュージシャンだった

 僕は学生時代、ストリートミュージシャンをやっていました。街角でギターを弾きながら歌をうたっているアレです。

 

 僕は学生時代、親元を離れていたので仕送りで生活していました。(生活費は寮だったので格安でした。)

 しかし、当時の僕は遊びたい盛り、それだけではお金が足りませんでした。

 

 普通はバイトでもするのでしょうが、僕はギターを弾くことができました。歌も下手ではありません。

 

 「よっしゃ!趣味と実益を兼ねてストリートミュージシャンをやってみよう!」

 

と考えたわけです。

 

 

少しでも稼ぎたい!ストリートミュージシャンとしての戦略

 ストリートミュージシャンをやるからには、少しでも多くのお金を稼ぎたいものです。

 当時は「ゆず」が流行っていて、ゆずの曲を歌っているチャラめのストリートミュージシャンの前には女子高生の人だかりができていました。

 僕も正直、モテたかったので、ゆずを歌おうかと考えました。しかし、女子高生を顧客にしてしまっては、肝心の収益が上げられません

 

 なにより、パンクロックが好きなので、信念を曲げてまでゆずを歌う気にはなれませんでした。僕のパンクへの思い入れは以下の記事に書いています。

 

 

 そこで僕はモテたいという欲求を捨てて、酔っ払ったサラリーマンを顧客ターゲットにしました。(10代の男子がモテたい衝動を抑えるのは並大抵の努力ではできません。)

 理由は単純です。お金を持っているし、酔っ払っているので、財布の紐も緩くなっているからです。僕はゲスいパンクスでした。

 

 そして、サラリーマンをターゲットに、以下のような戦略を立てました。

 

1. 20時以降に活動開始

 これはサラリーマン飲み会の一次会が終わる時間だからです。これより前に始めても、しらふのサラリーマンの財布の紐は固いのです。

 

2. ギターケースに自分の手持ちの小銭と札をばらまく

 サラリーマンが酔っ払って財布の紐が緩んでも、課金のルールがわからないとお金をもらえません。あらかじめ、ギターケースを開いて、そこに自分の持ち金をばらまくことにより、一目で課金のルールを理解させます

 さらに、もう課金した人がいる、という安心感で、さらにサラリーマンの財布の紐をゆるめます(実際には僕のサクラとしてのお金ですが)。

 

3. 時間によって歌う場所を変える

 サラリーマンの二次会が終わる頃には、キャバクラの入った雑居ビル付近に移動します。そこでは、キャバ嬢がサラリーマンをビルからタクシーまで誘導していました。その動線上で歌うのです。サラリーマンはお気に入りのキャバ嬢に、気前のいいところを見せようとして、さらに財布の紐がゆるみます。

 

4. 徹底してブルーハーツを歌う

 これは僕自身がブルーハーツが大好きだった、というのもあります。しかし、同様にブルーハーツが好きなサラリーマンが多かったのです。

 泥酔したサラリーマンに絡まれ、一緒にブルーハーツの曲を熱唱するハメになったこともあります。しかし、その時は一万円も貰えました。あざーっす。

 

 

 こうして振り返ると、僕はマジで最低ですね。

 上記のような方法で、一晩に5,000円前後は稼げていました。月にすると2万円前後です。月4回でこれですから、学生には十分な稼ぎでした。

 

 

 

ストリートミュージシャンをやめた理由は?

 こうして順調に収益を上げていた僕ですが、ストリートミュージシャンは1年半ほどでやめてしまいました。

 

 理由は、交流の輪が広がり過ぎたためです。

 ※以前、記事に書いた、霊と戦った先輩ともこの頃に出会いました。

 

 

 なぜ、交流の輪が広がったのに、ストリートミュージシャンをやめてしまったのか?そこまでには以下のようなステップがありました。

 

  1. 毎週顔をあわせる他のストリートミュージシャンたちと、だんだん仲良くなっていき、仲間になる
  2. ストリートミュージシャンとしての活動よりも、仲間たちと内輪で遊ぶ方が楽しくなってくる
  3. ストリートミュージシャンとして、収益が上がらなくなってくる(第三者から見た、内輪の馴れ合いほどつまらないものはない)
  4. 徐々に仲間たちに会いに行くことを義務に感じてくる
  5. 仲間に会うことを義務に感じ始めると、ストリートミュージシャン活動自体が嫌になる

 

 ということで、僕はストリートミュージシャンをやめました。その時は「あいつは変わった」とか散々文句を言われていたようです(人づてで聞きました)。 

 

 

 楽しみで始めたことが義務になってしまうと本当につらいんですよねぇ...。