10歳若返ることができたらいくら払う?
「もし〇〇だったらいくら払う?」
小中学生の頃に、こんなくだらない質問をよくしませんでしたか?
いま大人になってから、僕からあなたに、あえてこの質問をさせてください。
「もし10歳若返ることができたら、あなたはいくら払いますか?」
「あと10歳若ければなぁ」なんて思うことは社会人になったらしばしばあります。
この質問をくだらないと思いますか?しかし僕は、この質問が、あなたの時間価値を測る指標になると考えています。
僕の場合は10歳若返るために1億円支払う
ここでのポイントは、10兆円とか100円とか、非現実的な額ではなく、自分の立場で支払うことができる現実的な限度の金額で考えることです。
僕の1億円という条件は、借金やローンで何とか支払可能な額だと考えています。
いい条件の家をローンで買うと考えれば、利息を含めた支払総額とそんなにかけ離れていません。一般的なサラリーマンでも多少無理をすれば、支払可能である現実的な金額と考えています。
この10年を1億円で買うということはどういうことか?時間価値を測る
つまり、僕は10年分の時間に1億円の価値を見出している、ということです。
この数字をもとに、自分の時間価値を測ります。
例)僕の場合の時間価値
1億(円) ÷(365(日/年)×10(年)) = 27,397(円/日)
つまり、27,397円が僕の1日あたりの時間価値なのです。
僕は1日で、27,397円以上の価値を生み出すことを意識する必要があるのです。
この時間価値を使って、一日の行動を振り返る
例えば、一日のそれぞれの行動は、僕の時間価値では以下のような金額を消費していることになります。
1. 毎日テレビを見る習慣にかかる時間価値
例えば、平日の午後7時から9時の間、テレビを見る習慣があったとします。そこにかかる一日あたりの時間価値は
27,397(円/日) ÷ 24(時間/日) × 2(時間) ≒ 2,300(円)
つまり、1日2,300円、1ヶ月では46,000(円)(土日除く)もの時間価値を投資していることになります。民放テレビ局は無料にも関わらず、です。
それだけの対価がテレビ視聴から得られるでしょうか?ちなみに我が家では現在、テレビを見ていません。
テレビを見ないことで1日の体感時間が長くなった話 - のほほん帝国
2. 一日の睡眠時間にかかる時間価値
僕は1日約7時間寝ています。この時間価値は
27,397(円/日) ÷ 24(時間/日) × 7(時間) ≒ 8,000(円)
僕は一日あたり8,000円の時間価値を投資して寝ていることになります。
そう考えると、眠る前のスマホいじりはやめて、しっかりと疲れを取るために睡眠の質向上を考える必要があります。
3. 一時間の残業にかかる時間価値
僕が1時間残業した時の時間価値は
27,397(円/日) ÷ 24(時間/日) × 1(時間) ≒ 1,150(円)
つまり、1時間の残業あたり、1,150円の時間価値を投資しています。
厚生労働省によると、東京都のSEの平均残業時間は23時間(本当?)らしいので、平均的なSEは1月あたり約26,450円の時間価値を、残業のために投資していることになります。(実際の現場はもっと多い気がしますね。)
と、上記のように考えることで、時間をもっと大切に使えるようにならないでしょうか?
まとめ
あなたの時間価値を計算できたでしょうか?
時間価値の大切さについて考えてきましたが、実際に1億円払ったところで、過ぎた時間は戻りません。
しかし、これからの時間を大切に使うことで、ダラダラ過ごす可能性のあったこれから先10年の時間を有効に使えるのではないでしょうか?
そうすればなんとなく過ごしてしまった10年の無駄など、あっという間に回収できるのではないでしょうか?
よく言われる名言として「今日がこれからの人生で1番若い日である」というものがあります。
有意義に使っても無駄に使っても、お金がある人もない人も、1日の時間の長さは平等なのです。
その時間にどれだけの価値を見出すか、それが人の生き方を大きく左右するのだと思います。